仏向小学校地域学校協働本部は、2022年より横浜市立仏向小学校で活動しています。
コロナ禍で中止が続いた、PTA主催の『たかの子祭り』がPTAの行事からなくなり、子どもたちが楽しみにしていたイベントが減る現状を残念に思っていた頃、仏向小学校地域学校協働本部の地域コーディネーターとして活動していくことが決まりました。
中止が続いたため、『たかの子祭り』のノウハウを知っている人は少なくなっていましたが、すでに橘中学校地域学校協働本部(NPO法人 居場所 そら)で活動していた私たちの半数近くは、仏向小学校のPTA本部で『たかの子祭り』を主催した経験がありました。
『たかの子祭り』を復活させたい。
協働本部と学校との初回の打ち合わせで、今後どう活動をしていくかの計画の中、「たかの子祭りを復活させたい」と話をしました。たかの子祭りを経験したことがない保護者、先生方も多い中ではありましたが、「学校として協力できることをしていく」とすぐに賛同をいただきました。子どもたちの総合的な学習の成果を発表する場として提案され、学校が協力して開催するお祭りとなりました。
前のようにPTA主催ではなくなったので、PTAは自由意志でボランティアに参加していただくお祭りを目指しました。協力者を探すため、たかの子祭り経験者に声をかけると、二つ返事で「やろうよ!子どもたち喜ぶよ!」と言っていただき、ボランティアの輪が広がりはじめました。
『たかの子祭り』から『地域たかの子祭り』へ
今までの『たかの子祭り』には無かった、地域のお祭りにしよう!『たかの子祭り』ではなく『地域たかの子祭り』にしよう!という案が出ました。
地域のスポーツクラブがゲームブースを出店
学校のキッズクラブがワークショップを出店
自治会の方々は朝早くからテントや机の運搬・設営
地域の活動団体がワークショップやお店を出店
和田町商店街協同組合の会長(「異食堂すみれ」店主)を学校からご紹介していただきました。すみれさんは「前に仏向小の子どもたちが書いてくれた手紙をもらって、嬉しかったから飾ってあるんだ」と話してくれて、「自分ができることはやってみるから」と何度も打ち合わせをしてくださいました。
その結果、和田町商店街のたくさんのお店に出品のご協力をいただき、また、横浜国大で地域振興活動をしている学生さんにもつながり、地域と協力して開催できることになりました。
終わってみると
地域の輪が広がりに広がり、『第1回地域たかの子祭り』は、以前のたかの子祭りの倍以上の規模のお祭りとなりました。
規模は大きくなっても、以前の『たかの子祭り』の精神は受け継がれ、子どもたちが小銭を握りしめて楽しめる、50円のゲームブース、子どもたちが買いやすい値段設定の食品の販売にたくさんの団体が協力してくださりました。また、100人以上のボランティアにご協力していただきました。お手伝いに応募してくれた5・6年生もとても頑張ってくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご参加いただいた皆様から、「何より子どもたちの笑顔が最高だった」との声を多くいただきました。子どもたちが大きくなったときに、「仏向小でのお祭り楽しかったな」と思い出してもらえるよう、『地域たかの子祭り』を今後も続けていけたらと思います。
地域や地域の商店街、お祭りが盛り上がること
色々な人がいることを知ること
色々な生き方があることを知ること
たくさんの人に関わってもらって育つこと
どれもきっと子どもたちの力になると思っています。
たくさんきっかけはあります。
子どもたちがたくさんの思い出を作って大人になり、楽しかった思い出をたどって遊びに来てくれるような、そんな地域をつくっていきたいと思います。